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生菜食療法について

質問 生菜食療法とは、どういうものですか。
甲田 西式の生菜食療法では、1日に野菜の根と葉をそれぞれ5種類以上食べる。1日当たり1100~1300g、多くて1400~1500gまで食べてもいいことになっています。しかし、食塩は一切使わない。玄米の粉も果物も使わない。非常に厳格な療法です。
 最初これを西先生から聞いたとき、西先生は「これでもってすべて体質が変わる。宿便も出て、ほんとうの健康体になる」といわれました。カロリーは1日300kcalから、せいぜい400kcalです。タンパク質はだいたい15g。「これで2年でも3年でも生きられる」といわれたのです。今まで医学部で聞いた常識と全然違う。しかし、疑うよりまず、嘘かほんまか自分でやって確かめてみようじゃないかと、生菜食を始めたわけです。
 ところがね、この西式生菜食療法はとても厳しいです。食塩も全然とらないでしょ。野菜のほかに何も食べない。2ヵ月くらいやりましたらグロッキーになってしまいました。力は抜けるし、やせてきて、とうとう37㎏まで体重が落ちました。栄養失調みたいになってしまいまして、私も死ぬんじゃないかと思いましたし、周りの者もこのままでは死んでしまうのじゃないかと思って見ていました。
 患者さんにこんなことをさせたら大変です。そこで、西式で100点とるより、60点でもいいから、もうちょっと楽な方法を考える必要があると思って、玄米の粉も食べて塩も使おうじゃないかと、今の玄米生菜食を始めたのが昭和44年頃です。そして、それが成功したのが昭和49年です。
 3月から始めて翌年の12月31日まで、盆も正月も1日も休まず1年10ヵ月間やりました。葉っぱが500g、根っこが500gの1日1㎏の野菜。葉っぱは5種類くらいをミキサーでドロドロにして、根っこは大根とニンジンと山芋をおろして食べる。それに玄米が1日140g、塩が10gです。これなら楽にできます。カロリーが900kcal、タンパク質が25gです。

質問 900kcalでは、だんだんと体重が減って、長く続けられないのでは?
甲田 そう。確かに体重はだんだんと減ってきました。ところが、あるときから体重が横ばいになり、しばらくすると今度は体重が増えてきました。これを知ったときはビックリしました。今ではこれを、「甲田カーブ」といってるわけです。
 体重が増え始めたときは、むくんだ水分で増えているのかと思ったり、栄養失調になったのではないかと思いましたが、検査しても全然栄養失調じゃない。しかも、非常に体力が出てきたからね、「これは本物だ」と思いました。そこで患者さんに「やってみるか」と勧めてみたところ、たいていみんなこういうカーブになってくる。「この甲田カーブというのは1人だけじゃない、誰でもがこうなるんだ」ということがわかってきたのです。
 生菜食を始めると、最初はどんどんやせていくのは、腸の中が完全に変わっていないからです。人によっては10㎏とか15㎏とかやせてきます。半年くらいして、たまっていた宿便が全部出ると、腸内細菌叢が変わってきます。そうなると、同じ食事でも全然やせなくなるし、むしろ太ってくる。甲田カーブが出てくるわけです。だから、まずは宿便を出すこと。全部出してしまって、今度は新しい腸内環境をつくり上げていく。
 この甲田カーブが出るまでに最低6ヵ月はかかります。2年かかる人もあります。そして、その過程でいろんな病気が治ってくるのです。
 重症筋無力症という難病も治るのがわかりました。膠原病の多発性硬化症という非常にやっかいな病気も2年で完全に治った例があります。それでいろいろな難病が治った記録をまとめたものが「生菜食健康法」(春秋社)と「生菜少食健康法のすすめ」(創元社)という本です。

質問 生野菜ばかりだと体が冷えるのでは?
甲田 ところが冷え性は生野菜で治ります。東洋医学では「生野菜は体を冷やす」というのが常識なのに、その生野菜で冷え性が治るなんて、「そんなバカな」って、みんなは半信半疑です。しかし、生野菜で冷え性が治る。これは間違いないです。
 確かに、最初の6ヵ月間くらいはものすごく冷えて震え上がります。だから、冬は避けて、5月頃から生菜食を始めるといい。すると、次の冬には寒さをあまり感じない。さらに半年もすると、不思議なことに冷えを感じなくなる。2年くらいたったら、冬でも裸で寝られる体になります。
 東洋医学の常識は、最初の6ヵ月間のことをいってるのです。これは確かに正しい。けれども、すべてじゃない。生菜食をしばらくやりましたら、ほんとうに元気になります。そりゃもう金輪際冷えない体になりますな。
 
質問 どんな人でも玄米生菜食ができますか。
甲田 甲田医院の玄米生菜食にはAとBがあります。Aは生野菜をミキサーにかけて、ドロドロの状態の野菜を食べます。これだと「おなかが張る」「食べにくい」という人は、カスを捨てた搾り汁のほうがいいでしょう。この、生野菜のドロドロではなくて搾り汁を使うのが生菜食Bです。これなら胃下垂とか胃腸の弱い方でもできます。
生菜食Bでは、生の葉っぱの搾り汁1合とニンジンの搾り汁1合を、1日2回で合計4合飲みます。大根やニンジン、山芋のおろしは食べません。あとは蜂蜜を1日60gに、玄米100g~120gくらい使う。豆腐も200g。おなかがへる人は300gでもかまいません。
これでしたら誰でもできますな。ただし、胃腸の負担を減らすことを考えていますから、玄米と豆腐を食べるのは晩だけで、昼は青汁とニンジンジュースだけですませます。

質問 農薬の使われた野菜を使用してもいいのですか。
甲田 本当はね、農薬とか化学肥料を使った野菜は使わないほうがいい。でも、あまり神経質になるのも考えものです。青汁にはダイオキシンなどを排泄する効果もありますからね。
 家庭菜園でつくるのがいいでしょう。ベランダでケールとかを育てるのがお勧めです。

質問 野菜ジュースをつくるときに注意することはありますか。
甲田 葉っぱに、オオバコやハコベなどの野草を使ってもいいが、野草の場合は蓚酸が多いので、西式の裸療法をきちんとやらないといけません。
 ミキサーに生野菜を入れて回すときには、水を入れると野菜が酸化します。先にリンゴを搾ったり、ミカンやレモンの搾り汁を入れると、水なしでもできます。青汁にレモンやお酢などの酸のきついものを入れてあげると、ニンジンのビタミンC破壊酵素が働かなくなるから、青汁にニンジンを入れても心配ありません。

質問 なぜ、玄米を炊かずに生で食べるのですか。
甲田 炊くと、脂肪やタンパク質が変性したり、酵素などが壊れ、澱粉がα澱粉になるからです。
 α澱粉は、食べると消化酵素で分解されてブドウ糖になります。生だとβ澱粉なので消化酵素が働きません。消化されないまま大腸に行きます。大腸では、腸内細菌で分解されます。発酵ですね。ブドウ糖にならずに、短鎖脂肪酸になって吸収されることでエネルギーになる。このとき大腸で、酢酸・酪酸・プロピオン酸などがたくさんでき、その酸で腸壁が刺激され、便通がすごくよくなります。それに、酪酸がたくさんできると、大腸の壁にできたガン細胞に入って正常細胞に引き戻す。だから大腸ガンの予防になるわけです。

質問 発芽玄米はどうですか。
甲田 玄米を水に漬けると、2日くらいで芽が出て発芽玄米になります。するとγ‐アミノ酪酸が白米の5倍に増える。ギャバですな。これが増えると脳の血流量が非常に増える。だから脳の機能がよくなります。
 一番いいのは、この発芽玄米も生で食べる。水に漬けてあるから軟らかくてそのまま食べられます。粉にする必要がない。甘くてとてもおいしいですよ。

質問 他にはどんな効果が生玄米にありますか。
甲田 美肌ですな。フードプロセッサーでもコーヒーミルでもいいですから、玄米を粉にしてご飯代わりに食べると、1週間もたたないうちに肌の色つやが違ってきます。ほんとうに自分で驚くほど肌がきれいになる。そうすると、いつまでも生菜食を続けようという気持ちになりますな。それに飢餓感もないし、お通じも快調。ダイエットにもってこいです。
 ニンニクの臭いが気になる人は、生玄米粉を食べれば1~2時間で臭いが消えます。一度、試してみてください。

断食博士の西式健康法入門より
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